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名古屋で実践ブラッシュアップ講座を開講いたしました

2016.11.10

10月29日にテンプスタッフ株式会社(名古屋栄中央ビル)にて、初めて東京以外の会場での実践ブラッシュアップ講座を開講いたしました。午前中に明石伸子理事長の「冠婚葬祭のしきたり」、午後は、寺西千代子理事の「プロトコール」という人気講座二本立てでの実施です。
名古屋をはじめとした東海地方の受講者が大半になるのかと想像していましたが、北海道や広島県からお越しくださった方もいらっしゃいました。蛇足ですが、この日は北海道日本ハムファイターズと広島カープの日本シリーズの最中で…名古屋の講座に北海道と広島から集まった偶然にお二人とも驚いていらっしゃいました。

1029冠婚葬祭

さて、まずは明石理事長の「冠婚葬祭のしきたり」講座からスタートいたします。本講座の特徴は、総論として”文化”の側面から日本の歴史を紐解き「しきたり」が形成された歴史的経緯を考え、それから「冠婚葬祭」にまつわる数々のしきたりの由来とその内容についての各論を解説をする構成、そしてA4版で37ページにもなる文庫サイズなら本になりそうな充実したテキストと言えるでしょう。もちろん知識の習得だけで終わらないよう、講座の中では、玉串奉奠の練習や袱紗の包み方など実践的な演習も行っています。

1029冠婚葬祭02

本講座を通して改めて感じたことは、農耕民族である日本人が「和」を重んじ、大陸や西洋から入ってきた新しいものも否定するのではなく日本流にアレンジして生活習慣の中に自然に取り入れていく柔軟さでした。他者を否定せず同調を図る傾向は、現代を生きる私たちの中にも受け継がれているのではないでしょうか。

午後は、寺西千代子理事の「プロトコール」講座です。本講座では、毎回、講師がプロトコールオフィサーの視点で、最新の外交事例を挙げてその舞台裏で行われている儀礼に関わる動きなどを解説いたします。寺西理事は外務省を退官され、現在は特別な情報ソースは持っていないとおっしゃっていましたが、インターネットを駆使して世界中の報道にアクセスし、様々な情報を入手されているのに驚かされます。報道を通じて得られるオフィシャルな情報だけで、現役の儀典担当であった時以上に全体像を捉えることができるそうです。

1029プロトコール

今回の講座では、先日来日したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領についてフィリピンの一般紙で、学識者が「プロトコールを実践できない人(大統領)を日本の天皇陛下に面会させるのはフィリピンの恥である」といったコメントを挙げていることを引き合いに、日本でまだまだ「プロトコール」という単語が知られていないことが残念だとおっしゃっていました。
本講座は、まず「プロトコールとは何か」というテーマを取り上げ、西洋における歴史や明治以降日本にどう伝わり、発展したかを解説した後、席次や国旗の扱い、服装、食事などプロトコール上ポイントとなる項目について具体的な事例を挙げながら解説いただきます。従来、公式晩餐といえばフランス料理にワインが当たり前でしたが、今年開催された伊勢志摩サミットでは、ほとんどのメニューが和食で、ワインに加えて日本酒が供されたことに時代の変化が感じられる、公式な接遇のルールも「おもてなし」の視点で年々変わってきているといったお話が印象的でした。

1029プロトコール

2017年の実践ブラッシュアップ講座スケジュールは12月後半にお知らせできる見込です。お楽しみに。

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