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ブリリアントクラブイベント「新年を寿ぐ中国茶」を開催しました

2018.01.24

1月20日 パレスホテル東京の琥珀宮にて、中国茶講師で薬膳アドバイザーでもいらっしゃる青柳敬子先生を講師にお招きし、2018年最初のブリリアントクラブイベント「新年を寿ぐ中国茶」を開催いたしました。

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青柳先生は、明石理事長の中学高校の親友の一人で、この日のために中国から様々な種類のお茶や茶器をご用意くださり、そしてご自身は中国で仕立てられたチャイナドレスで登壇されました。チャイナドレスにも、和服の振袖と留袖のようにミス用とミセス用があるのだそうです。また、しっかりした仕立てのところで作ると、何十箇所も細かく採寸をして作ってくれるので、非常に動きやすいというお話を披露され、女性の参加者は冒頭からぐっと惹き込まれていらっしゃいました。

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これは青柳家の家宝とも言うべき高級な茶器で、右手の大きめの器は把手が孫悟空の如意棒のデザインになっています。

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セミナーは、1時間弱、中国茶の歴史から種類、茶具やいただき方についてのお話を伺い、続いて9名の方にデモンストレーションとして青柳先生が淹れたお茶を召し上がっていただきました。先生のお話を一部ご紹介いたします。

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中国茶の歴史は古く、神話の中にも登場しています。唐代の「茶聖」陸羽の登場や、宋代の固形茶から散茶への変遷などを経て、喫茶が文化として花開いたのが清の時代です。特に、茶を愛した清の第6代乾隆帝は茶を飲むだけでなく、茶杯や茶壺などの茶器も芸術品として認め、「茶」というものの価値が飛躍的に高まることとなりました。

中国国内で「茶」の価値が高まったことと貿易路の発展のよって、喫茶の習慣はヨーロッパやアメリカにも広がりましたが、それが「アヘン戦争」や「ボストン茶会事件」といった政治・外交問題にまで大きな影響を及ぼすこととなりました。

このように「茶」には、人を惹きつける大きな魅力が秘められており、中国には、親が死の床で資産を受け継ぐ子に遺言として「この財産を潰そうと好きに使ってかまわないが、茶にだけはのめりこむな」と告げたという話もあるそうです。茶の魅力はあまりにも大きく、時に魔力にもなることをよく言い表している話ではないでしょうか。

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中国茶のマナーは、あまり細かいものではなく、飲む人は飲むことに、淹れる人は淹れることに徹すればよいそうです。いただくだけなら気軽にお茶会にも参加できますね。少し気をつけておきたいのは、日本茶と違い片手でいただくこと、3口で飲むことくらいです。

お話の後、食事がスタートしました。今回のメニューは、ペキンダックや髪菜入り海鮮とろみスープなど「吉祥如意」=幸せが思い通りになるようにという思いを込めて、琥珀宮で特別にご用意してくださったスペシャルランチです。美味しい!という声がたくさん聞こえてきました。食事中も、青柳先生から中国料理や文化、陰陽、風水など様々な興味深いお話を披露され、受講者の皆様は食事をいただきながらも、熱心にメモをとり耳を傾けていらっしゃいました。

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特に興味深かったのが、箸を置く位置のお話です。もともと中国でも日本と同じように初期の手前に横置きしていたのですが、元の時代、支配者がモンゴル族になったことで肉を食べるようになり、食具としてナイフが食卓を置かれました。ナイフは手前に横置きすると危ないので縦に置き、そこから箸も一緒に縦置きに変わっていったそうです。

現代の中国では、「古い文化を知りたかったら日本へ行ったらいい」と言われているそうで、支配者が次々と替わり、前王朝の否定を繰り返してきた中国大陸と島国で近代まで大きな変革がなかった日本の違いを改めて認識しました。

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食後には、受講生代表がホストとしてお茶を淹れる手順を実践され、最後には、お正月などおめでたい席でよく飲まれる「八宝茶」をいただいて終了しました。お越しくださった皆様、青柳先生、琥珀宮の皆様、誠にありがとうございました。

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