DSC00008.JPG先日、松下政経塾の入塾審査のお手伝いをしました。かねてより松下政経塾とはお付き合いがあり、入塾審査のみならず、入塾式、卒塾式のご招待もいただくので、ここ数年、年に必ず1度は、辻堂にある政経塾に伺っています。

さて、ご承知のように第95代内閣総理大臣に就任した野田佳彦氏は松下政経塾の1期生です。民主党代表選のときから首相就任演説まで、メディアに映るその姿を見ていて、感心していることが1つあります。それは、どのような場でも、挨拶の時に、深く丁寧なお辞儀をされることです。

挨拶は、相手に対する心の姿勢を表します。相手を認めるからこそ挨拶をするのであり、丁寧なお辞儀をされれば、人は決して悪い気はしないものです。なぜなら、相手から尊重されていると感じるからです。もちろん、どんなにお辞儀が丁寧でも、その後の言動が傍若無人であれば問題外ですが、往々にして心の姿勢は、体の姿勢になってあらわれるものです。ですから、丁寧なお辞儀は、少なくとも野田総理の、その場に臨む謙虚な心を示している、あるいは示そうとしていると捉えてよいのではないでしょうか。

そういえば、"人を迎えることのマナー"を説いておきながら、ご自身の言動が問われて辞任した大臣がいらっしゃいましたが、映像で見た椅子に座っていたその方の姿は、足を大きく開き、相手を見下すような眼差しをして、無作法なことこの上なかったように記憶しています。

人の上に立つ立場になれば、どのように相手から見られるか、ということを常に意識しなくてはなりません。特に政治家は日本国の将来について深く考え、そして方向性を示す立場にある人達なのです。当然、国民の手本となるような人であって欲しいと思います。

昨今の政治家のイメージは決して良いものではありません。しかし、真摯に国政に取り組んでいる素晴らしいI政治家も多数いらっしゃいます。

国難に見舞われている今こそ、国の舵取りが問われます。そのような時だからこそ、政治家の方々はぜひ、「国民がどのように政治家を見ているか」ということにもっと敏感になって欲しいと思います。国のリーダーとしてふさわしい品格と、国民が手本にしたいと思いような言動は、政治家に対する信頼を取り戻します。そしてそれは、政治に対する信頼回復に直結するはずだと思うからです。