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 私的な場面での礼儀を「マナー」や「エチケット」と呼ぶのに対して、主に国の間の公式儀礼を「プロトコール」と呼びます。
 プロトコールは、主に国際的行事を企画、実施する主催者側が示す公のルールという面が強いのですが、正式な国際交流の基本原則ともなるものですから、ビジネスや個人間の交流を円滑に進める上でも、大いに参考になるものといえましょう。
 プロトコールといっても、特別に堅苦しいものではなく、その基本は個人の場合と同様、相手に不快な思いをさせない、相手に迷惑をかけない、好感を持っていただく、というごくあたりまえのことなのです。これらのルールは、時代や国・民族によって細かい違いも出てきますが、最低限度かつ共通の約束ごとは、頭に入れておくと便利です。
 
    ■ 4大原則
・Rank conscious
 序列に気を配ること。
・Lady on the right
 原則として右上位なので、女性は男性の右側、つまり上座に配置するのが原則です。
・Reciprocate
 相互主義の原則です。すなわち、相手の儀礼に対してはそれに見合った儀礼でお返しします。たとえば公式晩餐会のお返しとして、返礼晩餐会があります。
・Local customs respected
 プロトコールはその国の民族の慣習に従うのが原則です。「郷に入っては郷に従え」の気配りが大切です。

■マナー&プロトコールの基本
・相手に敬意を表わすこと
・相手に好感を与えること
・相手に迷惑をかけないこと


つまり、自分が恥をかかない為ではなく、相手を敬い、相手に不快な思いや恥を欠かせないためのルールが「マナー」であり「プロトコール」なのです。
   
     プロトコールが最も必要とされるのは、何と言っても各国の王族・貴族、あるいは政府高官などの国賓やVIPをお迎えする時です。このような大切なお客様に対しては、くれぐれも失礼のないように、プロトコールにのっとって最上級のおもてなしをしなければなりません。
 また、宿泊されるVIPのお客様に対しては、ホテル・旅館などの支配人はもちろん、招待者または主催者サイドより歓迎の意を表わす花束あるいは果物などが届けられるのが普通です。これはコンプリメンタリー(Complimentary)と呼ばれます。その際、次のようなカードが添えられます。
ホテルオークラにて使用されているWelcomeカード(日本語版)
ホテルオークラにて使用されているWelcomeカード(日本語版)
ホテルオークラにて使用されているWelcomeカード(英語版)
ホテルオークラにて使用されているWelcomeカード(英語版)

   
     プロトコールの基本として、まず知っておかなければならないのが、上位位置(上座)の原則です。ここでは、お客様をご案内する際などに頻繁に直面するケースをご説明します。
 会議やパーティーなど特別な場合の席次については、後ほどご紹介します。

(1) 車の乗り方
 原則として、運転手の席が左右どちらであろうとも、後ろの右側の席が最上席になります。ただし、日本やイギリスのように左側通行の場合、右側の後部座席はドアを開けると道路側になってしまうので、降りていただく時に都合が悪いということもあり、お客様自身が左側を好まれることもあります。
 
 

(2) 歩行上の礼儀
 案内者が車道側、お客様が内側を歩くというのが一般的です。

(3) エレベーター内での位置
 エレベーター内での上位位置は、向かって左側の奥隅、つまり内部から見て右側とされています。出入りは、お客様が先、案内者が後というのが普通です。


   
   

 日本でも国際会議が頻繁に開かれています。主催者側が国際会議の専門コンサルタントに委託した場合は、ホテル側との連絡・交渉なども一括してそうしたスペシャリストに任せます。
 会場での席次を決める場合、国際会議の本部等による規定がある場合はそれに従いますが、とくに規定のない時は国連方式に則り国名のアルファベット順にします。ただし、会議によっては参加国が限られていたり、クラブ形式だったりすることもありますので、主催者側と事前によく打ち合わせる必要があります。
 国際会議にはパーティーはつきものです。通常、レセプションとランチまたはディナーの席を用意します。ランチ、ディナーの場合は、主要メンバーの席次のみ決めておき、その他は自由にしておくケースが多いようです。

(1) 国際会議に必要な機器材・備品
・看板
 正面玄関大看板、本会議場看板、各セッション会場看板、パーティー会場看板、指示看板(事務室、インフォメーションなど)
・機器材
 スライド・プロジェクター、試写用プロジェクター、リモコン延長コード、スライド・トレイ、ズーム・レンズ、オーバーヘッド・プロジェクター、スクリーン、マイクロ
フォン、拡声器、ビジョン・ボックス、黒板または白板、ポインター、スピーチ・ランプ(スピーカー用の時刻表示)、席札、パソコン、コピー機など
・備品
コングレス・バッグ(資料入れのバッグ)、車両ステッカー、バゲッジ・タッグ(荷物に着ける札)、胸札、事務用文房具
・同時通訳機材
 マイクロフォン選択盤、会場内マイクロフォン、議長用マイクロフォン、誘導無線受信機、通訳者用ブース、通訳者操作卓

(2) 皇族の方々の敬称
天皇(明仁)陛下
 His Majesty The Emperor
皇后(美智子)陛下
 Her Majesty The Empress
天皇皇后両陛下
 Their Majesties The Emperor and Empress
皇太后(良子)陛下
 Her Majesty The Emperor Dowager
皇太子(徳仁親王)殿下
 His Imperial Highness The Crown Prince
皇太子妃(雅子)殿下
 Her Imperial Highness The Crown Princess
皇太子同妃両殿下
 Their Imperial Highnesses The Crown Prince and Crown Princess
秋篠宮(文仁親王)殿下
 His Imperial Highness Prince Akishino
秋篠宮妃(紀子)殿下
 Her Imperial Highness Princess Akishino
秋篠宮同妃両殿下
 Their Imperial Highnesses Prince and Princess Akishino
眞子内親王殿下
 Her Imperial Highness Princess Mako of Akishino
佳子内親王殿下
 Her Imperial Highness Princess Kako of Akishino

   
     
     
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