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『教育再生』93号「人生の節目」

2016.04.11

新緑輝く、葉桜の季節となりました。
当協会の明石伸子理事長が理事を務める一般財団法人日本教育再生機構の広報誌『教育再生』4月号(第93号)が発行されました。

入学、卒業、就職、転職、転勤など、4月は新しい一歩を踏み出す方も多いでしょう。 そのような季節にふさわしく今月のめざせ”マナー美人”のテーマは「人生の節目」です。

教育再生4月表紙

『4月は人生の転機となる季節です。このように人生の節目に迎える儀式を「通過儀礼」と言います。 少し前から、教育現場で「生きる力」という言葉を耳にするようになりました。人が生きていくためには「生命力」が必要です。しかし昨今、「生きる力」という表現が使われるのは、新しい環境に馴染めずに引きこもってしまったり、些細なことで心が折れてしまったり、最悪の場合は自ら命を絶ってしまう人が多くなってきたという背景があるからでしょう。「生きる力」を育む必要があるほど、現代は”生き難い”時代なのでしょうか? 私はその逆であるように思います。

置かれた環境によって価値観が変わるのは当然ですが、今の日本では、命あることの”有難さ”や、生きられることの”尊さ”を実感できる機会が乏しいのです。昔に比べて生きる環境は格段によくなっているのに、「生きる力」が薄れている要因は、安易に生きられる時代になったからではないでしょうか。そしてその結果、困難や苦難に対する「忍耐力」や、人としての在り方を育む「人間力」などが低下しているとすると、何とも皮肉なことです。

このように、人生の節目を迎えるということは大きな喜びであるとともに、実はそれを無事に乗り越えることは容易なことではないのです。だからこそ、昔から「通過儀礼」が祝われてきたのでしょう。人生は厳しいものであるという前提が薄れている現代だからこそ、生きて節目を迎えられることへの感謝や、命に執着をもつことの大切さを、将来ある若者達に伝えていきたい』と締めくくっています。

教育再生4月内容

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