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ブリリアントクラブイベント「見かたがわかると価値を生む」が開催されました

2014.04.18

3月29日 ブリリアントクラブイベントが千代田区平河町の諏訪貿易株式会社本社セミナールームで開催されました。

講師の諏訪貿易会長の諏訪恭一氏は、創業106年という老舗宝石商の3代目にあたり、大学卒業後渡米して宝石鑑定を学び、日本人で初めて米国宝石学会宝石鑑別士の資格を取得された方です。その後、世界各地に350回を超える海外出張に行かれ、厳選された宝石に出会い、50年にわたって精度の高い情報収集活動を行ってこられました。

096 諏訪会長

諏訪氏からは、まず“宝石は大自然からのあずかり物である”というロマンあふれるお話を伺いました。

宝石の原石は、30億年から数千万年前に地中の奥深くで自然の力によって創られたもので、多くの偶然が重なって生成されたということです。その後気の遠くなるような長い間、地中の奥深く眠っていた原石が、地殻変動によって地表近くに偶然運ばれ、人間によって採掘され、磨かれて美しい宝石となり、やがて指輪やペンダントなどの装身具として愛されることになるのです。信じられないくらいの多くの偶然と年月・・・・。

私達はそれを身に付けることで美しさを楽しみ、ここちよさを感じ、更には次に受け継ぐ人に喜ばれる・・・・

壮大なロマンを感じるお話でした。

さて、後半は鑑定実習です。

宝石は種類、原産地、処理がされているか無処理か、美しさ、色の濃淡、原石にある欠点、サイズなど様々な要素でその価値が決まります。今回はプロの販売員の方々の研修にも使われるセットをご用意いただき、12個の指輪やペンダントについている石の鑑定にチャレンジしました。

もちろん参加者の皆さんは鑑定の素人ですが、“クオリティスケール”(宝石品質判定の目安となる石を並べたもの)“価格比較表”そして、計算機を駆使して、鑑定を行うと・・・・・

さすがに全問正解という方はいらっしゃいませんでしたが、当たらずといえども遠からずという中々の成績の方もいたようです。

諏訪氏は、品質を判定してその価値を判断することは、宝石の売り手だけではなく、買い手にも非常に良いことだと考えておいでで、クオリティスケールを作成されたり、書籍を執筆するなどの正しい宝石の見方に関する情報発信も積極的に行っていらっしゃいます。

今回の実習では、なんと2,000万円という貴重なダイヤモンドの指輪も登場しました。クリアなダイヤモンドの奥深くから放たれる虹色の分散光は、なんとも言えないオーラを放っていました。本物を見ること、本物に触れることの素晴らしさを感じた瞬間でした。

宝石は本当に価値のあるものを所有すれば、それを身につける喜びを味わえるだけでなく、物価の変動や社会状況に左右されずに、財産として子孫にその価値を伝えられるものです。宝石を持つ事の本当の意味とその美しさを多くの人に伝えていきたいという、諏訪氏の熱い想いが伝わるイベントとなりました。

103 鑑定実習

 

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