11月28日 2015年最後の実践ブラッシュアップ講座　「テーブルマナー」を開講いたしました。当日は、まさに澄み渡るような青空で、会場の京王プラザホテルの44階からは東京スカイツリーがくっきりと見えていました。

テーブルマナー講座の講師は、当協会評議員で元一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会（HRS）専務理事の鈴木章司先生です。鈴木先生はホテルオークラ東京ご在職時は皇室担当をなさっており、今回の講座では、時節柄、宮中のお正月のお話などを交えながら、天皇皇后両陛下の深いご配慮や、宮家のしきたりについてもお話いただきました。

さて、講座は、メディチ家のカトリーヌ・ド・メディチがフランス王アンリ３世に嫁入りした際に初めて二股のフォークをフランスへ伝え、粗野であったフランス宮廷の生活様式が優雅で上品、かつ豪華で洗練されたものに変わっていったことに始まるテーブルマナーの歴史をおさらいした後、食事の際の姿勢やテーブルに着くまでのマナーとしてコートのたたみ方、椅子の座り方などご説明いただきます。

ここで一度休憩をとり、その間にテーブルセッティングが行われます。ここからコース料理をいただきながらの実践的な講座に入り、ナプキンのたたみ方や使い方、音を立てずにカトラリーを使うコツ、転がりやすい豆類の食べ方など、基本から知っておくと便利なテクニックなどを色々教えていただきました。

メニューがあるのは食べる量を調節するためであること、魚用のカトラリーがシルバー製でできている理由は毒に反応してと変色する性質を利用して毒殺を防止するためであったなど、講師として指導される方にとっては”ネタ”になるような雑学的なお話も伺うことができました。

楽しいお話を伺いながらいただいているうちに、お料理はいつの間にかメインの牛ロースのポワレからデザートと進んでいました。最後に、普段なにげなく使っている「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の由来、意味をご説明いただき、受講生の皆様は深く頷いていらっしゃいました。

終了後は、受講生者全員と鈴木先生で記念写真を撮影し、解散となりました。

次回のテーブルマナー講座は、来年の4～5月の開講を予定しています。お楽しみに。